自立と依存


セラピストという仕事を始めてから
お客さまや同業者などから、「依存」という言葉をよく耳にするようになった。


カウンセリングにスゴく救われたけど、依存しないようにしなくっちゃ!
だとか、

あなたは、依存させないタイプのセラピストだね。
とか、

依存されないようにカウンセリングしている。
といった意見。


わたしの中では、
依存と自立は対立ではなくて
やっぱこれもまたワンセット(太極)なんだよな。


常に自立している人なんて存在しないと思うのです。



子供の頃、親に依存して育ち、その反動で自立心が芽生えて歩き出すけれど、そこからが常に自立の道ってことではなくて、
みんな日々何かに頼っては自分で選んで答えを出して歩いているんだよね。


逆を言えば、自分は依存はしてなく完全に自立していると思って生きている人は、支えてくれている存在があるということに気づいていないのだと思うのです。


日常で自立と依存は繰り返し行われている。

それを対立するものとみるかどうかの違い。


セラピーやカウンセリングを受けながらも依存しちゃいけないと思ってる人は、逆に信頼しているその人にトコトン頼ってみたらいいと思う。


だって、自分の道を歩きたくってその答えが欲しくて頼ったんですよね?
そんな人が永遠に依存するなんてないだろうし、誰もに自分の足で立とうという力は備わっているんですよね。


わたしは、
セラピーをする上で
「依存はされてもいい」けど、
「依存させよう」とは思わない。

「させよう」というのは、完全なる呪いでしかないのでww

 
 
大切なことは
みんな個々に独立して立っているのではなく誰かの支えがあることで成り立っているということを思い出すこと。
 
 
決してひとりじゃない
たとえ見えないとしても、
常に誰かと繋がり生かされているのですから。
 
 
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